サブユニット「アーマードトルーパー」について


 

「アーマードトルーパー(以下AT)」とは、「神姫が乗り込んで戦う大型機動兵器」のうち、特に人型のものを指します。

 通常のサブユニットと性質が大きく異なり、パイロットである神姫とATそれぞれのユニットシートを作成します。

 ATは他のサブユニットのように自律駆動せず、パイロットが乗り込むことでしか動かすことができません。また、専用の「ATマーカー」を使用します。

 

ATマーカーについて

ATは専用の特殊マーカーを使います。

●特殊処理

・形状は中心点を記入した半径10pの円形です。

・移動はマーカーの中心点から計測します。

・攻撃は目標に近いマーカーの端から計測します。

・他のユニットや遮蔽物はマーカー内に進入できません。また、移動の際、ATは他のユニットや遮蔽物がマーカー内に入った状態で停止できません。

・他のユニットはマーカー内を通過できません。また、移動の際、ATはマーカー内に他のユニットや遮蔽物を入れて移動できません。

・ただし、ノックバックやスキル「突破攻撃」等で強制移動された場合、移動中のATマーカー範囲、および強制移動終了地点に他のマーカーがあったなら、通常ユニットであれば最も近いATマーカー範囲の端に出た後「ノックバック」5cmを適用し、ATであれば最も近いATマーカー範囲の端に自分のATマーカーの範囲が重複しないようになるまで移動させます。(壁際であった場合、壁とも重ならないように移動させます)

・他のユニットがマーカーを越えて攻撃することはできません。

・相手ユニットはATマーカーの端でも、攻撃範囲に入れば攻撃できます。ただし、たとえば相手の左半分しか攻撃範囲に入っていない場合、右腕を攻撃することはできません。

 

ATパイロットについて

サブユニット制御チップでチップ効果「AT搭乗資格」を選択したユニットを、「ATパイロット」とします。

●制限

・「AT搭乗資格」を選択したサブユニットチップは、スキルが装備できません。

・装甲、脚部、背部パーツを装備できません。

・武装はコクピット内の空間に物理的に持ち込めるもののみ、1つだけ装備できます。ただし、「素手・殴る、蹴る」は制限に含まれません。

・搭乗中、パイロットの武装は準備できません。また、搭乗中、パイロットのチップ効果は「AT搭乗資格」以外無効化され、スキルも使用できません。

●降機、再搭乗

ATパイロットは補助セグメントで、搭乗しているATからの降機、またはフィールド上の無人ATに対して再搭乗ができます。

このとき、降機はATマーカーの任意の端に隣接した状態でマーカーを置きます。この際、武装は自動的に準備されます。

再搭乗はATマーカーの任意の端にマーカーを隣接させた状態で行います。

●脱出判定

ATパイロットは登場しているATが撃破された時、ダイスを1個振り「脱出判定」を行います。出目の処理は以下のとおりです。

1:脱出失敗、10ダメージ。

2〜4:脱出したが爆発に巻き込まれた。出目+2のダメージ。

5・6:脱出成功。

戦闘不能にならずに脱出した場合、武装が自動的に準備され、コクピットの向いているATマーカーの端から10cm前方にマーカーを置きます。

ATマーカーに対する制限解除

ATパイロットは味方のATマーカーであれば、移動の際に中を通過できます。

また、攻撃時、ATマーカーを越えて相手ユニットに攻撃ができます。

※これらの制限解除は味方にATパイロットがいない場合、チームの全員に適用します

●再出撃

ATパイロットは脱出した後で戦闘不能になり再出撃する場合、ATパイロットのみで出撃します。

 

ATユニットシートの作成について

ATデータ作成の際は通常ユニットとほぼ同じですが、以下の特性を受けます。

 

※被弾耐久値ではなく、通常ユニットと同じHPを適用します。数値は固定です。

コスト:4(撃墜時に支払われます)

胴体:34

頭部:8

腕部:8(片方ずつ)

脚部:10

SP:10

武装準備可能数:2(ただし、武装を持っていない腕部での「アームパンチ」及び脚部の「キック」は除く)

移動力:20/10

チップ/スキル:「走行制御チップ」もしくは「ブースター制御チップ」を標準装備し(※)、そのチップの全てのスキルを使用できます。また、「防御行動関連」「背部装備制御関連」「機動砲台」「サブユニット」以外のチップを二つ装備できます。こちらは通常通り1チップにつきスキルを2つ取得します。

※走行装備かブースター装備にあたる意匠があること。無い、もしくは両方ある場合は選択可能。

ATはその重量のため飛行高度を維持できません。

パーツ:装甲、脚部は装備不能。背部パーツのみ、「ウェポンザック」か「ユーティリティーザック」を装備できます。

●ウェポンザックについて

搭載武装を装備できるようになる点は通常のユニットと同じです。ただし、ATのウェポンザックは搭載武装のほかに大型武装も装備可能です。武装準備可能数は増加しません。

●ユーティリティーザックについて

ザックそのものに特別な機能はありませんがが、降機、脱出後に使えるパイロットの武装を一つだけ入れておくことができます。

入れておける武装に物理的制限はありません。

武装は降機、脱出時に自動的にATパイロットに装備・準備されます。

●武装について

装備できる武装は「機動砲台」「サブユニット」を除く既存の武装のほか、以下の専用武装が装備できます。専用武装はチップ効果・スキルが適用されません。

1.アームパンチ(腕部標準装備)

範囲:0〜20cm(格闘)左右90° 威力:1D3+5

この武装は準備数制限に含まれません。

<自動装填>

<素手>この武装は手持ち武器を持っていない腕部でのみ使用可能。

<剛力>〈両手保持〉を打ち消し、片手で持つことができます。

<連打> 消費SP:6 タイミング:武装選択時

連続でアームパンチを叩き込みます。

攻撃が命中した時、1D3+5の追加ダメージを与えます。

2.キック(脚部標準装備)

範囲:0〜10cm(格闘)左右90° 威力:1D3+6

この武装は準備数制限に含まれません。

<自動装填>

この武装による攻撃セグメントで反撃を受け、ダメージを受けた場合、「転倒」効果を適用します。

<突撃> 消費SP:5 タイミング:武装選択時

【使用条件】

この攻撃はユニットではなく地点を攻撃目標とします。

【効果】。

有効範囲が「10〜60cm 幅左右10cm」となります。

<範囲攻撃>

攻撃範囲の全てのユニット(自陣営含む)にダメージを与える。

攻撃範囲内のユニット毎に攻防判定を行う。

攻撃範囲「10〜60cm 幅左右10cm」のユニットに対して攻撃判定に勝利していた場合、命中効果「ノックバック」10cmを与える。

ダメージの適用後、ユニットを射線方向に60cm移動させる。(攻撃後移動)

3.ヘヴィマシンガン

範囲:20〜80cm(射撃)左右10cm 威力:1D3+4

<集中射撃>

<掃射> 消費SP:6 タイミング:武装選択時

【使用条件】

この攻撃は正面方向の基点となるユニットを一体選択します。

【効果】

有効範囲が「左右90°」になります。

<範囲攻撃>

攻撃範囲の全てのユニット(自陣営含む)にダメージを与えます。

攻撃範囲内のユニットごとに攻防判定を行います。

4.ヘヴィマシンガン・ショートバレル

範囲:10〜60cm(射撃)左右10cm 威力:1D3+4

<集中射撃>

<掃射> 消費SP:5 タイミング:武装選択時

【使用条件】

この攻撃は正面方向の基点となるユニットを一体選択します。

【効果】

有効範囲が「左右90°」になります。

<範囲攻撃>

攻撃範囲の全てのユニット(自陣営含む)にダメージを与えます。

攻撃範囲内のユニットごとに攻防判定を行います。

5.ペンタトルーパー(ATハンドガン)

範囲:0〜40cm(射撃)左右10cm 威力:1D3+3

<クイックドロゥ>

武器の準備にセグメントを消費する必要がありません。

スキルの効果により非準備状態になった場合、補助セグメントで武装を準備状態にする必要があります。

<ダブルタップ>

攻撃判定を出目5、6で勝利した場合、ダメージ+2

6.ソリッドシューター(ATロケットランチャー)

範囲:40〜120cm(射撃)左右10cm 威力:1D3+5

<手動装填>

この武装は、攻撃毎に非準備状態になります。

<衝撃効果>

この武装による攻撃を防御したユニットがシールドを使用していた場合、シールドを非準備状態にします。

<バーストアタック>消費SP:5 タイミング:補助

補助セグメントで「バーストチャージ」を行うことができる。

【効果】

スキルの使用と同時に対象とする武装を指定する。

次の攻撃セグメントで指定した武装を使用すると以下の効果を得る。

・攻撃範囲の形状が半径20cmになる。

・<範囲攻撃>

攻撃範囲の全てのユニット(自陣営含む)にダメージを与える。

攻撃範囲内のユニット毎に攻防判定を行う。

・<無効化不可>

この攻撃を攻撃無効化スキルでダメージ、命中効果を無効化できない。

・<反撃不可>

この攻撃に対して反撃スキルを使用できない。

この効果は重複できず、攻撃を行うかターン終了時に消失する。

 

ATの扱いについて

ATは初回出撃時に搭乗した状態で、通常ユニットと同じように出撃します。

ダメージ処理

ATに対して攻撃する場合、武装選択時に攻撃する部位を宣言できます。宣言しなかった場合、胴体とします。

胴体以外の部位ダメージを受けた場合、同値を胴体にも与えます。部位破壊後、超過分は胴体に与えます。

●部位ダメージ及び部位破壊

   ダメージによって胴体以外の部位が破壊された場合、以下のペナルティを受けます。

   胴体:相手の攻撃判定の判定値が5以上の場合、ダメージの1/2(端数切り上げ)を中のATパイロットにも与えます。破壊された場合、撃墜されたとします。

   頭部:破壊された場合、自分の攻撃判定に−1されます。

   腕部:破壊された場合、「アームパンチ」を含むその腕に装備されていた武装が使用不能になります。

   脚部:破壊された場合、「キック」が使用不能になります。「走行制御」または「ブースター」チップの効果がなくなり、そのスキルも使用不能になります。

●撃破後および非搭乗状態について

撃破や降機などにより無人となったとき、または搭乗しているATパイロットが撃破前に戦闘不能になったときは、遮蔽物として扱います。なお、このときもATマーカーの処理は有効です。

撃破された場合はその場に倒れたり立ち尽くすなど、撃破されたポーズで置きます。降機の場合は降着状態または待機状態で置きます。最初から無人の場合は、好きなポーズで置きます。

胴体HPが残っているATに対しては、胴体のみを目標として通常通り攻撃できます。

ATパイロットは無人ATに対して再搭乗が可能です。

●爆風判定

AT撃破の際、ATマーカーの端からさらに10cm範囲(中心点から半径20cm)の全てのユニット(搭乗していたパイロットを除く)はダイスを1個振って爆風判定を行います。

判定によって受けるダメージは以下のとおりです。

1:爆風が直撃した。10ダメージ

2〜4:破片に当たってしまった。出目+2ダメージ

5・6:避難成功。ダメージなし

ダメージを受けた場合、「転倒」およびATマーカー中心点を基点としての「ノックバック10cm」を適用します。

 


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